宗教法人に課税してはいけない理由

今朝は本千葉駅でご挨拶をしていましたら、「宗教に課税しろ」と連呼して私の前を通り過ぎていかれる男性がいらっしゃいましたので、これは、私に対してのお題ですね、ということで、なぜ、宗教法人に課税してはいけないか、その理由をちゃんとご説明させていただかなければ、ということで。

ずばり答えは、宗教法人に課税することは、憲法違反にあたるから、です。

宗教を尊敬している他の先進諸国を含め、宗教に課税している国などありません。

唯物論国家や宗教弾圧を繰り返している国家は別として。(日本も戦後は、ある意味、唯物論立国ともいえるが…悲しすぎる)


宗教に課税できない理由は、宗教とは本来的に聖域、神域を守るものですから、そこに時の政府の恣意的な徴税権などによって俗物が介入することを禁じているからです。


お前のところの教義や教え、霊言が気に食わないので、税金をかけます、税金をかけられたくなければ、教義を変更するか、訂正するか、絶版にするか、とにかく政府の言うことをきけ、ときたら完全に「聖域が侵される」ことになります。


国家は、そうした宗教弾圧をしてはならない、という趣旨が信教の自由の保障という規定なんですね。


日本国憲法20条の第1項において、「 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。 いかなる宗教団体も、国から特権を受け、 又は政治上の権力を行使してはならない。」と規定されていますが、国家が、特定の宗教団体に対して、徴税権を行使することがあれば、これは明確な宗教弾圧なんです。


というか、神様を信仰する立場としては、そもそも、神様に対して、課税しろって、人間が言うんですか?という感じ。なんて罰当たりなんでしょう、率直に思います。


この発言は、神様などいない、宗教などアヘンだ、人々に幻想をみせて、金を巻き上げている詐欺集団にしかすぎない、という唯物論的価値観に基づいた考えがベースにあるように思えて仕方ありません。

マルクス万歳って叫びたくなりますわ、ほんと。


ほんとうに神様っていないのでしょうか?宗教って全部詐欺ですか。それを命がけで証明できた人など過去にいますか。

命を懸けてあの世の存在や魂、神仏の存在を証明しようとした人たちが各宗教の開祖であり、伝道していった弟子たちです。

仏教の開祖、ゴータマ・シッダールタしかり、キリスト教の開祖、イエス・キリストしかり。

有名なパウロをはじめとして、拷問にあっても信仰を捨てなかった弟子の存在があって、キリスト教は世界宗教にまでなりました。

そういう宗教の歴史に対して、私たち現代、日本人はもっと謙虚にならないといけないのではないでしょうか。


よく聞く反論、昔の宗教はいいけど、最近できた新興宗教はどれも怪しいので課税すべき。


キリスト教だって、2000年前の当時からしたら「怪しい新興宗教」ですよ。それでユダヤ教徒たちに迫害されたわけですから。世界人類が尊敬してやまないイエス様に対して、現代日本人が、怪しい新興宗教の開祖って言えますか?っていう話です。


話をもどして、そもそも、憲法20条の規定は、明治の廃仏毀釈が背景にあり、国家と特定の宗教が結びついて、他の宗教団体を弾圧したり迫害したりすることがないように設けられたものです。


「宗教を信じる自由」は、「思想、言論、出版の自由」の上位に位置する、最も大切な基本的人権であり、守られなければならない内心の自由です。


国家権力が、内心の自由の領域に踏み込んで、信仰を踏みにじるような罰当たりな行為は絶対にしてはならない、ということです。


また、租税法律主義が謳われている憲法84条にも、行政権の恣意的な課税から国民を保護する趣旨が含まれています。

私の愛読書の一つ、ハイエク『隷属への道』の92ページには、


「法の支配」とは、政府が行うすべての活動は、明確に決定され前もって公表されているルールに規制される、ということを意味する。


と書かれています。


日本は、自由な大国ですから、「法の支配」を徹底しなければなりません。


そして、神様への信仰を取り戻さなければなりません。

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